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すみれの種

 

「たねのずかん」という本を手に取りました。

サブタイトルは、 とぶ・はじける・くっつく 

 

中表紙には、

たねのなかには、たびをするものがある。風や、水や、どうぶつにはこばれ、べつの土地で芽をだすために。

と、書かれています。

 

「たね」が主役だから、種の絵が先に出てきます。

そして、「たねをとばす」仲間が登場。

すると、タチツボスミレとスミレの種が出ていました。

私の大好きなすみれ!

 

次のページの花を咲かせている姿には、「じぶんで、たねをはじきとばす しょくぶつ」と、説明があります。

 

一緒に借りた「たびをするたね」も読んでみました。

すると、なんと、はじき飛ばされたすみれの種は、アリによって運ばれると書かれていたのです。

 

たねの周りの美味しいものが、アリにとっての御馳走で、そこを食べた後の残りは、捨てられる、つまり、はじき飛ばされた場所よりずっと広範囲にすみれの種は新しい居場所を作ることが出来るのです。

すみれが、どうしてこんな所に咲いているのだろうと不思議に思っていたことが、ぱっと分かりました。

アリさんのお蔭だったのですね。

 

過日、全国の図書館で、『カドミューム・イエローとプルッシャン・ブリュー』を見ましたと、連絡を頂き、驚き喜んだことを思い出しました。

私の存じ上げないアリさんが、運んでくれたのでしょうね。

どんな花を咲かせるのでしょうか?

生きているうちに見られたら、いいなあ~

 

直子